よくある質問

網膜硝子体治療についてのよくある質問

穴がふさがらないことはありますか?

近視がとても強いタイプや穴が空いてかなり時間が経っているものは穴が閉じにくいことがありますが、通常のものであれば穴はふさがることがほとんどです。

黄斑円孔といわれましたが手術しないといけませんか?

黄斑部に穴が空いてしまった場合、まれに自然に治ることもありますが、早めに手術をした方がよいでしょう。時間が経ってしまうと黄斑部網膜が傷んで手術をしても治りにくくなりますし、視力も回復しにくくなります。

術後にどれくらいの期間のうつぶせが必要ですか。

黄斑円孔の手術は、眼のなかに空気または特殊ガスを充満させて終わります。円孔のなかに水が溜まらないようにするため、空気が黄斑にあたるよう、術後はうつ伏せで過ごさなくてはなりません。以前は、1週間うつぶせを継続していましたが、最近はうつぶせなし、あるいは1日のうつぶせでも治ることがわかってきました。望月眼科では、術前の円孔の大きさなどを参考にし、できるだけ患者さんの負担を軽減できるように、過去のデータを元にひとり一人のうつぶせ時間を決めております。

手術の危険性はありますか。

他の病気と比べると、手術中に網膜裂孔が生じやすいとされていますが、術後に網膜剥離になることは稀です。

歪みなどの症状は治りますか。

多くの方は、術前よりも術後のほうが視力は良くなります。また、歪みや見えない中心部分はかなり回復しますが、若干症状が残る場合もあります。術後1年で視力1.0以上になる確率は、約40%という報告もあります。

手術はいつしたらいいですか。

初期の黄斑円孔は自然に治ることもあるため、しばらく経過をみます。しかし、ある程度進行した黄斑円孔は、自然には治りませんので硝子体手術が必要です。黄斑円孔に対する硝子体手術は、一般的に術前視力が良いほど、年齢が若いほど、そして穴(円孔)が小さいほど、視力の回復がいいとされています。

手術は痛いですか?

局所麻酔で30分ほどの手術です。手術の痛みはありません。

硝子体手術は術後にうつぶせになる必要があると聞きましたが。

黄斑上膜の手術で術後はうつぶせが必要なことはほとんどありません。

どのくらいすると見えるようになってきますか?

膜を剥いでもすぐには見えるようにはなりません。2,3ヶ月して落ち着いていきます。数ヶ月で徐々に視力が改善していく感じです。

黄斑上膜といわれ手術しても歪みが残ると言われましたが。

黄斑上膜の手術を受けた多くの方は、歪みは軽くなります。しかし一方で、膜を剥いでもむくみ(黄斑浮腫)や歪みが残ることもあります。悪くなるのを防止する、少し改善させる手術という位置づけです。

再発しますか。

手術で、黄斑上膜だけでなく網膜の最も内側の膜(内境界膜)まで剥がすことによって再発はほとんどありません。

手術時間はどれくらいかかりますか。

病状によっても違いますが、局所麻酔で30分程度です。

放置すると失明しますか。

徐々に視力が低下する可能性はありますが、失明してしまう病気ではありません。しかし、視力がかなり低下してしまってからの手術では、視力が回復しないことがあります。

ものを見る中心(黄斑部)に膜が張っていると言われましたが手術が必要ですか?

黄斑部に膜が張っていても手術が必要と言うことではありません。まだ見えていて、歪みも強くない場合は経過観察です。視力が落ちてきたり、歪みが強くなったりする場合は手術を検討します。

むくみはなくなったといわれましたが、視力が出ません。

黄斑部浮腫を治療して浮腫はなくなっても視力が出にくかったりゆがみが残ったりすることはあります。血管が詰まったときに「どのくらいダメージを受けたか」や「どのくらい時間が経ったか」で治療後の視力は変わってきます。

中心の血管が詰まったタイプで治りにくいと言われました。

網膜中心静脈閉塞症は治りにくい病気です。根本の血管が詰まって出血した場合、抗VEGF抗体の硝子体内注射が効くことがあります。しかし、再発してくるものなどはレーザー治療や硝子体手術を行っても良くならないことが多いです。この病気は手の施しようがない場合も多いです。

レーザー治療が必要になるのはどのよ うな場合ですか?

ものを見る中心(黄斑部)に水がたまった場合、基本的にはステロイドのテノン嚢下注入や硝子体手術を検討します。しかし、時間が経ったもので黄斑部付近の血管から水が漏れている場合や、造影検査で悪い血管が出てくるような場合はレーザー治療を行います。

ステロイドの注射と手術はどちらがいいのですか?

注射は一時的に効いても、2、3ヶ月で再発してくることがあります。2、3回注射しても再発する場合は硝子体手術を検討する場合があります。

自然に治ることはありますか?

この病気はタイプによっては自然に治っていくこともあれば、出血した場所や量などによって経過はどんどん悪くなっていくものもあります。ものを見る中心(黄斑部)に水がたまり視力が落ちていく場合は、ステロイドのテノン嚢下注入などを行い一時的に水を引かせます。また、何度も再発して視力が落ちていく場合は硝子体手術を検討することもあります。

放置するとどうなりますか。

放置すると新生血管が発生し、病気が進行することがあります。病状が落ち着くまでは、定期受診が必要です。

手術を受ければ見えるようになりますか。

白内障手術後のように手術した翌日からよく見えるわけではありません。硝子体手術に黄斑の視力は術後数か月で徐々に改善していきます。しかし、術後の視力には、術前の病状が大きく影響し、個人差があります。術後の見え方は、黄斑浮腫の程度、出血の量や血管が詰まっている場所によって異なります。視力の回復には数か月かかる場合もありますし、術前から黄斑が傷んでいる場合は視力が改善しないこともあります。

しばらく様子をみたら自然に見えるようになりますか。

この病気は、自然に回復するケースがあります。そのため、発症後から3か月程度は内服薬で経過をみます。しかし、出血した場所や量などにより経過が悪くなっていくこともあるため、ステロイド薬などを早めに注射する場合もあります。黄斑浮腫が再発したり、程度が強く視力が落ちていく場合は硝子体手術を検討します。

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