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角膜ヘルペス

今回は角膜ヘルペスという眼の病気についてのお話をします。

角膜ヘルペスになると眼の痛みや充血、涙が多くなるといった症状が出てきます。

この病気は「単純ヘルペスウイルス」というウイルスに感染することで起こります。

ほとんどの人は生まれてから大人になるまでの間に、この単純ヘルペスウイルスに感染しています。でも初めて感染した時は「ちょっとのどが痛いなぁ」とか「風邪気味かな?」と感じるくらいで、気付かないことも多いのです。

症状が治まっても、ウイルスはずっと体の中に潜んでいて普段はおとなしくしています。けれど風邪をひいて熱が出たり、とても疲れたりして体の抵抗力が落ちると、暴れはじめます。

普通の風邪などは原因となるウイルスや細菌に感染した後、数日から数週間経ってから症状が出てきます。でも角膜ヘルペスという病気は少し違います。

ここが普通の風邪とは少し違うところです。

角膜ヘルペスの検査は、角膜(黒目の部分)を綿棒で軽くこするだけで、ヘルペスウイルスに感染しているかどうかを、15分程度で判定できます。目薬の麻酔を使うので、ほとんど痛みはありません。

検査をしてみて単純ヘルペスウイルスに感染していると分かれば、アシクロビルという抗ウイルス薬の軟膏を塗ったり、内服薬を飲んだりして治療します。

この病気は悪化すると治りにくく、再発もしやすいのでお気を付け下さい。

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