当院は、緑内障レーザー治療の機器「CYCLO G6」を導入しました。

CYCLO G6は、マイクロパルス波を使用した低エネルギーな経強膜毛様体光凝固を行えるため、従来のレーザー治療よりも低侵襲で安全性の高い治療が期待できます。
これにより、今までであれば手術が必要な患者さんであっても、レーザーで眼圧を下げることが出来る可能性があります。

治療原理
眼内の水「房水」の産生と流出を抑制することで、眼圧を下げる治療法です。具体的には、強膜越しに毛様体にレーザー光凝固を行い、房水の産生を抑制させ、また房水流出を促します。

マイクロパルス技術によるメリット
• 非切開・非観血治療で、低侵襲な治療
• 合併症の発生率は低く、重篤な合併症がない
• 様々なステージの緑内障に適応
• 薬物治療との併用も可能
• 反復治療可能
• 外科的手術後の眼圧コントロールも可能
• 効果が得られなかった際には、非切開であるため外科的手術への移行も可能

CYCLO G6による経強膜毛様体光凝固は、以下の場合に適応となると考えられます。
– 点眼での眼圧コントロールが不良で、視野が悪化している方
– アレルギーのため複数の点眼を使用できない方
– 全身状態が不良のため手術が困難な方、またはリスクがある方
– 仕事などで頻回の通院や入院が難しい方

CYCLO G6は、緑内障治療の新たな選択肢として、注目されています。
当院では、新しい機器を積極的に導入し、緑内障の治療をさらに充実させていきます。