眼科スタッフのICLブログ-前編

2022/1/12

こんにちは。望月眼科で医療事務をしている源五郎丸と申します。
私は先日、この望月眼科でICLを受けたのですが、思っていた以上に楽になってびっくりしているところです。
(「ICLという治療法については、こちらで詳しくご紹介しています)

私はもともと近視で、裸眼視力は右0.06、左0.05という、眼鏡やコンタクトがないと何もできないような見え方でした。
それがICLを受けた翌日には、裸眼視力が右1.5、左1.2という、壁のカレンダーも道路の看板も読めてしまうような見え方になりました。

そんなによく見えるのに加えて、眼が軽くなったんです。
眼鏡と比べると軽いのは当然ですが、コンタクトと比べてもすごく楽になったと感じています。私の場合、コンタクトをつけているときは乾燥感や、なんとなく重たいかんじがしたものですが、ICLでは全然なんともないんです。まさに「裸」の「眼」と書いて「裸眼」!という感じです。すごく自然で、トゥルンと潤っているのが実感できます。

それ以外で変わったところと言ったら、ときどきキラキラした輪が見えるようになったことくらいでしょうか。
下の画像中に白い線で示しているような光の輪が見えたり見えなかったりします。

片眼で見たとき

両眼で見たとき

これはICLのレンズの真ん中に空いている穴から光が差し込むために見えます。
夜の運転中によく見えますが、朝日が明るいときなどにも見えます。屋内では、冷蔵庫の上段を覗き込んだときに見えました。
自分が動くと輪も動いて、大きくなったり小さくなったり、消えたり現れたりと、万華鏡みたいに綺麗です。

ICLでこんなによく見えて楽にもなるなら、もっと早く受けておけばよかったです。
当院でICLを受けられた方から「ICLしたら見え方が良くなった」というお話は何回も伺っていたんです。
そのたびに「いいなー」とは思いつつも、金額を見ては迷ったり、「私のライフスタイルにICLは合っているのかな」と躊躇したりしていました。

私が存じ上げるICL経験者の方々は、アウトドアスポーツがご趣味だったりとアクティブな方が多い印象。それに対して私は運動音痴のインドア派。ICLをしても、家で過ごすことが多いなら宝の持ち腐れじゃない? でもやっぱり気になる、でも金額も気になる……と数年にわたり迷っていました。
そんな折、同僚の視能訓練士からICLについて詳しく聞く機会があり、その話に背中を押されて、このたびICLを受けてみるに至った次第です。

「ICLを受ける」と決めたときは、すごくワクワクして手術日が待ち遠しく、手術の3日前からさす目薬を開封するのが待ちきれないくらいだったのですが、いざ手術前日となると「やっぱり今からでもやめようか」と、また迷い癖が出ていました。
ICLの安全性が高いことは分かっているのですが、いざ初めて手術を受けるとなると漠然とした不安感が……。
景気づけにお酒でも飲もうかと思っても、手術前日からはお酒はNG。
「まあ、ICLは何かあってもレンズ取り出せるし!」と自分に言い聞かせて、眠りにつきました。

当日は早めに軽い昼食を済ませ、お昼頃に受付へ。
(手術に備えてお化粧をしていない顔で同僚に会うのがちょっと気恥ずかしかったですが、マスクで誤魔化せました)
まずは一般の待合室で血圧を測ったり、瞳を開く目薬をさしたり、抗生剤の錠剤を飲んだりして、手術に向けた準備を行います。
診察を受けたら、手術待合室へ。
手荷物をロッカーに預け、服の上からガウンを着て、前室へと移動します。
(靴を脱ぎます。テキトーな靴下で来たことを反省しました)

ここが前室です。手術の前後に患者さんがゆっくり休むスペースです。
高級車のシートのようなドッシリとしたリクライニングチェアに沈み込むように寝そべって、オルゴールのBGMを聞きながら、一人ずつ区切られた空間でリラックスして待ちます。(緊張が強い場合は、リラックスできる飲み薬を飲むこともできます)
ウトウトし始めたころ、眼の消毒に呼ばれました。
目薬の麻酔をして、眼の周りを消毒します。

この日は私のICLのほかに、白内障手術や硝子体手術、眼注射を受ける患者さんもいらっしゃいました。順番に手術が進み、いよいよ私の番です。
手術室の自動ドアが開くと、真っ白な明るい空間が現れ、ひんやりとした冷気が流れてきます。手術室に入るときは、体を両側から看護師に支えられるのですが、まるで宇宙船に運び込まれる地球人サンプルのような気持ちでした。

(後編へ続く)