よくある質問

小児眼科についてのよくある質問

赤ちゃんの涙目について。再発はしないのですか?

きれいに行えた場合はまず再発はありません。まれに再発した場合は再度ブジーを行います。

赤ちゃんの涙目について。ただ涙目とメヤニだけなのですが、積極的な治療をしないといけないのですか?

経過を見ても涙目とメヤニが治らないものに関してはブジーをするのは一般的な考え方です。経過を見ていくのも一つの方法でどちらが正しいと言うことはありません。ブジーで1回で治れば、症状もなくなり、後の通院等が不要になるため治療の価値はあると思います。

赤ちゃんの涙目について。自然に治る確率はどのくらいですか?

これもさまざまな報告があり一定の見解は得られていませんが、1才までにほぼ治癒すると言われています。実際に、1才までまっても治らないお子さんもいらっしゃいますが、3才を過ぎても涙嚢炎が続いているお子さんはほとんど見かけません。

9歳の子どもで片方の眼が弱視であることがわかりました。治療開始時期が遅いと言われましたが、アイパッチは必要ですか?また、いつまでするのですか?

一般的には、アイパッチは視力の改善がある限り続けます。視力向上に伴い徐々にアイパッチ時間を減らしていき、1.0以上の安定した状態が数か月続けばアイパッチ終了としています。また、弱視の種類や程度にもよりますが、一般的には視力改善の見込みがあるのはだいたい8歳ころまでといわれています。9歳だから治療は手遅れとは考えずに、可能性が少しでもあるのであれば積極的に治療を行います。ここであきらめたらお子さんの視力は一生向上しないため、後悔がないよう頑張って治療をすることをお勧めします。実際にアイパッチ開始が8歳を過ぎていても視力が向上した例もあるからです。ただ、積極的に治療を行っても視力の改善が見られないこともあり、その場合は保護者と相談のうえ、アイパッチを終了としています。

3歳児検診で斜視・弱視を指摘されました。眼鏡などの治療をすすめられましたが、治療せずに放っておくとどうなりますか?

弱視は眼の発育が途中で止まった状態です。治療しなければ、大人になってから、どんな治療を行っても視力が向上しない状態になってしまいます。また、斜視の場合は、より斜視が目立つようになることがあります。弱視・斜視は早期発見・早期治療がとても大切です。是非、治療をおすすめします。

1歳でも眼鏡をかけることができるのですか?

眼鏡は、歩くことができる様になってからというのを一つの目安にしています。その前に矯正が必要な場合には、ハードコンタクトレンズを処方することもあります。

8歳の子どもです。眼鏡で弱視は治っているといわれました。いつまで眼鏡をかけるのですか?

遠視・近視・乱視の程度や、治療の具合にもよります。強い遠視・近視・乱視であれば物をはっきりみるためにずっと眼鏡をかけておいた方がよく見えますので、眼鏡をかけておいた方がよいでしょう。

遠視の場合、強い遠視でなく裸眼の状態でも視力や眼に問題なければ眼鏡が必要なくなる可能性があります。近視の場合は、強度の近視である場合が基本的に眼鏡が必要なことが多いです。 また、部活で眼鏡が不便などの理由がある時はコンタクトレンズ(CL)装用も可能です。ただし、CLは合併症の危険性がありますので、本人・保護者ともにCLで起きうる合併症を理解し、適切にCLを扱えることが条件になります。CLをしていても眼鏡は必ず持っておく必要があります。

就学前の子どもです。斜視・弱視で眼鏡をいつもかけておくように言われました。眼鏡を数時間でもはずすと、眼によくないのですか?運動やスイミングの時には外してもいいですか?

弱視や斜視の治療のために眼鏡をかけている場合は基本的に常に眼鏡をかけておく必要があります。しかし激しい運動やマット運動、スイミングなど数時間であれば、外しても眼に影響はほとんどありません。激しい運動やマット運動などの眼鏡が危険な場合を除き、運動時も眼鏡はかけておいた方がよいでしょう。きちんと顔に合っている眼鏡であれば少々動いてもずれません。

入学前に斜視・弱視が見つかり、眼鏡が必要と言われました。眼鏡をかけることによって視力が悪くなることはありませんか?また、眼鏡をかけ始めると、手放すことができなくなりませんか?

成長に伴う眼の変化で度数が変わり裸眼視力が落ちる事はありますが、眼鏡のせいではありません。眼鏡をかけ始めると、かけている方がよく見えることにお子さんも気づきます。そういう意味では眼鏡が手放せなくなりますが、眼鏡をかけることでお子さんがよく見えるわけですので、それはよいことでしょう。 また、遠視が強くない場合には成長に伴い度数が減っていく傾向がありますので、個人差はありますが将来眼鏡をかけなくてよくなる可能性もあります。

3歳児検診で調節性内斜視(時々眼が内側による)が見つかり、眼鏡を作るよう言われました。裸眼視力が良いのになぜ眼鏡が必要なのですか?常に眼鏡をかける必要がありますか? 手術で治りますか?

内斜視の子どもで眼鏡を作る場合、ほとんどは「遠視」が原因となって内斜視となっている場合が多いです。遠視は、遠くも近くもピントが合わないような眼の状態ですが、子どもはピント合わせの力が強いので、その力を使って裸眼でも遠くも近くも物が見えています。しかし、ピント合わせの力を使うのと同時に眼を内に寄らせる力が働き、内斜視が出てしまいます。治療は、ピント合わせの力を自分自身で使わなくてもいいような遠視の眼鏡をかけることです。それにより内斜視の改善が見られます。視力のためではなく斜視の治療のために眼鏡を必要とします。眼鏡は常用する事が一番の治療で、眼鏡で内斜視が治る場合は手術は必要ありません。

斜視の子どもはどのように見えているのですか?

斜視になると、両眼の視点が合わないために、同じ1つの物が二重に見えたり他の物に重なって見えたりすることがあります。これを複視(ふくし)と言います。複視が出てしまうと非常に不自由です。斜視の子どものほとんどは、複視で不自由しないように頭の中で1つの像を自然に消すことが出来ます。これを抑制(よくせい)と言います。(大人になってから出てきた斜視の場合は複視が出ることが多いです。)

ですから、子どもはものが二重に見えると言うことはありませんが、立体感がないため通常に比べるとやや生活に支障が出ることがあります。しかし、生まれつきそういう見え方なので子どもにはそれが当たり前になっています。途中で斜視になってしまった大人のように不自由を訴えることはないようです。

斜視は自然に治りますか?

通常は、斜視を放っておいても自然に良くなることは基本的にありません。偽斜視(まぶたの形状による見かけ上の斜視)は成長するにつれてなくなります。

なぜ斜視になるのですか?

斜視の原因は1つではありません。家族に斜視の人がいる場合(遺伝)や、遠視があるなどいくつかの要因が結びついて起こることが多いようです。まれですが、頭の病気のために斜視が出現することもあります。

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